■ポルトガル旅行(あとがき)

LookJTB「(添乗員がご案内する)ヨーロッパ大陸最西端の地へ、ポルトガル世界遺産ハイライト8」 (2016年10月24日〜10月31日)

0)はじめに  1)羽田〜ポルト・ホテル  2)ポルト市内〜ギラマンイス歴史地区〜ブラガ  3)アルベイロ〜コインブラ〜トマール〜ナザレ・ホテル  4)アルコバサ〜ファティマ〜バターリャ  5)オビドス〜シントラ〜ロカ岬〜リスボン・ホテル  6)リスボン市内〜自由行動  7)ホテル〜帰国  8)あとがき 

「風景画の部屋」へ

 

■あとがき

<ポルトガルについて>

 今回、機会があってたまたまポルトガル旅行ということになりました。

 何年か前にスペインに行った時の印象と比べると「とにかく小さな起伏が多い」でした。まるで私の居住する横浜のような感じです。

 全体の人口も少ないせいか、それぞれの街も、郊外の住宅地も比較的こじんまりとした印象を受けました。

 今回は、歴史的な宗教施設が多かったので、絵を描きたい私としてはちょっと物足りないところもありましたが、もともと海外の風景を絵にしようとするなら、観光旅行ではもともと無理と言うものでしょう。

 生活面に関して言えば、昔、学生の頃、ポルトガルに旅行に行ったはずの後輩がそのまま居着いてしまったということがあったほどですから(笑)、恐らく過ごしやすいことは容易に推察できます。私が特にそれを感じたのは、食べ物の美味しさと物価の安さでした。食に関しては全く違和感がありません。但し、魚だけは日本の方が美味しいと思いますが…。また、スウィーツ関連も、美味しいことは美味しいのですが、甘さに関しては日本人の味覚からすれば多分甘すぎるということになるでしょう。

 ただ、近年、ノーテンキな日本人を特にターゲットにしたスリ・置き引きなどが多くなっているようです。それがいかにも普通の観光客のような恰好をしているようなので油断ならないようです。現に、私たちのグループの後をついてきた不審な人物もいたようでした。

 

<海外旅行について>

 もっと海外旅行を前向きに考えていた時期もありましたが、絵を描くようになると観光地を描くということにそれほど関心を持たなくなってきたようです。

 もちろん、機会があれば何回でも行きたいとは思いますが、旅行費用と海外へ行くための時間的拘束のことなどを考えると、より身近で、より人々の生活の感じられるところを描きたいと思うようになっているので、今後そう機会が多いとも思えないでいます。

 でもまあ何事も自然体で行きたいものです。でもいずれ身体の方がついてこなくなるでしょうけど…(笑)。

 

<旅行記について>

 大切な旅行については私は記録魔になります(笑)。
 ただし、そのためには、次のような道具をフルに使う必要があるのです。

■カメラ

 いろいろな人からスリにあったとか、カメラを取られたとか聞いていましたが、私も早速やられてしまいました。まさか飛行機の中でそれに出会うとは…。しかし、こうしたことはいずれも油断から生じるもの。仕方ありません。

 ただ、幸いにして行きの機内であったことから、画像に関しての実質的な被害は最小限でした。また、カメラ自体も愛用のものではありましたが、すでに長年使用していたものなのでさほど口惜しい感じもありません。
 カメラが1台体制になってしまったことから、撮影画像の整理はむしろ簡単に済んで良かったとも言えます。むやみにいろいろなカメラを持ち歩くのも考えものですね。

■GPS

 GPSは知らない土地で迷子にならないためには不可欠でしょうし、そこに記録された軌跡データにより、残された写真画像もどこで撮影したものなのかがわかります。一般的とは言えませんが極めて有益な道具と言えましょう。

 私の持っているGPSはもう10年ほどは経過しているし、落としたために画面にもヒビが入っていたりします。最新の機種と比べればかなり見劣りすることは否めませんが、敢えて機種交換する必要もありません。基本的な機能さえ備わっていれば、後は地図が必要なだけです。

 この地図も多少古くなっていて、ナザレなどではGPSの地図に載っていない道を走ったりしたものですが、都心部では十分効果的です。今回も随分役立ってくれました。
 ただ、狭いところ、特に乗り物で移動中の場合は衛星を捕捉できず軌跡をとるのが困難な場合も多々あります。これは仕方ないことですね。それにしてもiPadのGPSは優秀だと思いますが…。

■PC

 最も困ったのがPC(と言うより「文字入力機」と言うべきか…)です。

 今までの旅行記ではこれまた古い機種ですが、HP200LXという手のひらサイズのIBM互換のモノクロ画面のPC、しかも、スイッチのオフ・オンで瞬時に作業を中止・再開できる上に電池も持ちも20数時間というもの優れもの機種が記録の役割を担ってくれていました。

 今の時代で言えばポメラが最も良いかも…と思っていたのですが、店頭で現物を見てあきらめました。あまりにも大きいのです。

 おかげで今回の旅行記は不本意なできになりました。

 

<今後ついて>

 いずれにしても、今後、そう何回も海外旅行があるとは思えません。

 それでもそんな機会があれば、今ある道具を上手く使いながら記録することになるでしょう。旅をするのも、記録するのも、何事も自然体で行きたいものです。