1.なぜ 「シグマリオンII」 か?

2.シグマリオンのソフト環境

3.意外と便利だった使い方

4.PcketDos

5.機能の拡張


 シグマリオンII の前に出た機種もあるのですが、ここでは、シグマリオンII を対象として書いてきます。私が持っているのがそれですから…(^^;。

 HP200LXに満足しつつ、なぜシグマリオンIIを使ってみようと思ったかについてはいくつかの理由があります。私にとっては、HP200LXの不足部分を補うものであることが、第一の理由ですが、それがまたシグマリオンIIのメリットのようにも思えます。
 ただ、それはシグマリオンの初期状態だけでは達成できないメリットだと思いますので、以下のページでその使い方を書いてみたいと思います。

 1)シグマリオン選択の理由

 これまで長い間HP200LXを使ってきて、新たなMobile機種を求めるに際しては、譲れない条件がありました。

・ スイッチオンですぐに使える
・ キーボード入力であること(ザウルスMI−E1のように親指入力では不満でした)
・ 電池が十分持つこと。可能なら単三乾電池が使えること
・ 画面がHP200LXより大きく見やすいこと。可能ならカラーが望ましい。

 それに、自宅にも会社にもPCを持つようになり、携帯電話で最低限のメールも使えるようになっている状況の中では、Mobileの必要性は以前より低下しており、高価な機種を購入する必要はさらさらありませんでした。せいぜいHP200LXを補完してくれるものがあれば十分だったのです。
 シグマリオンは、NTTドコモが戦略的に販売している機種である上に、発売以来1年以上が経過して、次の機種が噂される中でかなり価格が安くなっていました。中古市場では2万円をちょっと上回る程度だったのです。これならちょっとした遊びで買っても後悔はしないかと思えました。また、その選択理由は、HP200LXでは不可能な次のようなメリットがあったからです。
 専用充電池のデメリットは、友人が提供してくれた電池ボックスで何とか補えそうです。

・ 手書きのメモ・お絵かきができる(HP200LXにはない機能)
・ インターネットのブラウジングができる(HP200LXではできるといっても、いろいろな意味で不便)
・ カラーの画面、音楽・映像データの楽しみ
・ 暗いところでも見られるバックライト

 2)シグマリオンに期待した可能性

 さらに、シグマリオンのOSがWindowsCEであることから、MS-DOSによるHP200LXとの互換性を確保しつつ、HP200LXでは限界となっていた別の可能性への期待もありました。それは以下のようなものです。

・ Windowsとの互換性の確保
・ AcrobatReader 等、新たなソフトの稼働への期待

 3)シグマリオンを使ってみた結果

 導入してからほぼ2ヶ月。基本的には「予想外に使えた」というのが現在の感想です。もちろん、使えるようにしたからですし、その自信があればこその購入なのですが…。特に価格からみれば、これほど使えるのは期待以上かもしれません。
 しかし、これ以上高い機種であったなら、恐らくシグマリオンは使わなかっただろうと思えるほど、私から見ればWindowsCEのOSとしての評価は最低です。このOSはこれ以上改善が期待できないからこそ、これで我慢しているというのが正直なところでしょう。
#いささか複雑な言い方ですが、OSの改善が進まないことを決して悪いと言っているわけではありません。私自身、HP200LXのMS-DOSがいわゆる枯れたOSだからこそ、安心して使えるという点を評価しているのですが、WindowsCEについては、このいい加減なOSのバージョンアップにつき合わされるのはうんざりしますが、まずいOSでもこれを使いこなすことだけで行けるのであれば我慢できる、という評価なのです。

 4)シグマリオンの現在の環境

 次回以降、シグマリオンの環境について、若干書いてみるつもりですが、ここで現在の環境の概要について述べておきます。

・ インターネット環境は、携帯電話だけになった

 これまでPHSパルディオ611Sと携帯電話を併用していたのですが、もともとダブルで持つことは不経済だと考えていたことと、モバイルでの通信機会が減少してきたので、長文メールの発信機能を重視して携帯電話に絞ったためです。2002年12月を持ってPHSは解約です。
 パルディオ611Sは通信目的としてはかなり優れた機種だと思いますが、単独ではメールが扱えないこと、そして、私の実家がPHSが使えない田舎であったことが大きな理由です。これでP-in@masterなどを入れない限りHP200LXでの通信は不可能になりました。

 もっともLANを使えば、HP200LXよりさらに使いやすい環境にはなりますね。

・ Windowsとの互換性は高まったが、HP200LXとの互換性は低下した

 WindowsCEのソフトは、もともとWindowsとの互換性を考慮しているものが多く、全体としてWindowsとの互換性は高まっています。
 しかし、Dosを基本的なOSとするHP200LXとは、後述の理由から互換性が失われてしまうことになったのは残念でした。

・ 新たに使えるソフトは増えたが、PIMとしての機能、DOSソフトは不自由になった

 手書きソフト、画像・動画ソフト、音楽ソフト等、新たに使えるソフトが増えて、やはりその楽しさは増しました。
 しかしやはり、使いやすさを含めてPIMとしての機能はHP200LXの方が上です。また、シグマリオンにもPocketDosを入れたのですが、現在のPocketDosの限界もあり、膨大なDOSソフトの多くが使えなくなりました。これは当初の期待からすればかなりの落胆です。

 全体的な印象としては、文章入力の環境を含めて、個別ソフトは相対的にはHP200LXより優れているモノも多いのですが、HP200LXのPIM環境が備えているソフト間の連携がないことから、全体的な使い勝手ではWindowsCEはやや劣るということでしょうか?

 ただ、ここで改めてシグマリオンについて書こうということですから、それなりに評価していることには違いありません。

2002年12月 

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