HP200LXを地図帳化してしまおうというのは、簡単に説明しますと、アルプス社が発売しているProAtlasという市販のCD(Ver1.22以上)から、必要な範囲の地図データを読み込んでHP200LXの中に入れてしまおうというものです。このデータやこれを見るためのソフトはもともとナビゲーションシステムに対応しているものなので、これにGPSを接続すればHP200LXをナビゲーションシステムにしてしまうことができるという優れものなのです。
現在、地図は、全国版、首都圏版、東海版、近畿版等(1988年1月現在)が出されています。実売価格で4300円前後ではないかと思います。現在Windows版しかなく、MacintoshではSoftWindowsで作成されている方もいますが、相当早い機種と使い慣れた方でないと作成は困難なような気がします。かくいう私も、260MHzのakiaの製品を使用していますが、あまりの遅さにMacでの作成を断念した口です。
地図作成に関する方法は以下のとおりです。地図を自由に扱う楽しい世界へどうぞ!
これらのソフトを開発された方々、及びその快適な操作方法を発見された方々には本当に感謝したいと思います。
また、この掲載を快く了解していただきました丹羽さん、松川竜彦さんに感謝致します。
1)基礎となる情報
Nifty-Serve FGPSフォーラムの4番会議室で丹羽さんが公開されている方法が便利です。●02036/02199 DNC01095 丹羽 RE^4:DMLXRDβ公開テスト開始
具体的にいうと、 DMLXRDでProAtlasデータを切り出します。
それから、以下のようなバッチを起動させるというものです。MAP.BAT
--------------------------------
@echo off
ABX +ABX.CFG :BMP:LX m*.bmp
ALCHEMY -Nwoc256 m*.pcx
GEN_MAP
MAP_COMP map_name.map
REN map_name.map %1
DEL m*.bmp
DEL m*.pcx
---------------------------------
MAP %1 (%1は作成したいmapファイル名)で実行します。注:上記のLOGの中でCOMP_MAPとあった部分をMAP_COMPに修正させていただいています。
またさらに、それを一連の操作として下記のようなバッチで起動させている方もいらっしゃいます。
●02080/02199 KFC00725 松川 竜彦 RE^10:DMLXRDβ公開テスト開始
---------------------------------
@echo off
if "%1" == "" goto error
start /wait dmlxrd.exe
ABX +ABX.CFG :BMP:LX m*.bmp
ALCHEMY -Nwoc256 m*.pcx
GEN_MAP
MAP_COMP map_name.map %1.map
del *.bmp
del *.pcx
goto exit
:error
echo Specify Map Name
:exit
---------------------------------なお、ABX.EXEには環境設定ファイルABX.CFGが必要となります。詳細は、下記ABX200 .LZHに同梱されていますので、その中をごらん下さい。
2)必要ソフトの入手元
ここでおわかりのように一連のソフトが必要になりますが、それぞれのソフトは以下の場所から入手できます。■Nifty-Serve FGPSフォーラムの LIB 2
●127 GAB03357 97/11/19 10308 83 B DMLXRD14.ZIP DmapLX地図データ作製ツール
●181 KFC00725 97/11/07 335997 198 B DMAPLX12.LZH DmapLX Version 1.2(地図データの表示)
・GEN_MAP.EXE(DMAPLX12.LZHに同梱)
・MAP_COMP.EXE(DMAPLX12.LZHに同梱)
■Nifty-Serve FGALAVフォーラムの LIB 7
●773 KFF00642 95/06/11 16898 396 B BMP2LX2 .LZH BMP→PCX(for LX)変換
●810 NBB00541 95/12/13 35090 456 B ABX200 .LZH DOS>画像コンバータ/バッチ生成実行
■Alchemyは、http://www.handmadesw.comにあります(シェアウェア)
■NIFTY FILEFINDのFWINDOWS
97/05/23 1221240 5932 B VB4J32RT.LZH VB4(32bit) ランタイム フルセット版
(MacでSoftwindows等を使用されている方はこの中のVB4のランタイムライブラリが必要だそうです)
注:残念ながらまだWindowsについては詳しくないので、このあたりの状況についてはよくわかりませんが、少なくとも私もこれでSoftwindows環境で切り出しをすることは可能でした。
3)切り出し方
dmlxrd.exeを起動させてみると大凡の操作方法がわかると思いますが、範囲選択の地図とともに、下段に対象地域、上段に切り出すべきスケールを表示したwindowが出てきます。これを見ながら切り出しの対象範囲を選択し、切り出しスケールを設定し、実行キーを押せば良いわけです。後は、自動的に何枚かのBMPデータを作成していきます。
その際、マウスの右クリックを選択すると範囲選択のための地図のスケールを変更することができます。
上記、丹羽さんのバッチは、そのデータを切り出した後のデータ変換を自動化する一連のバッチプログラムというわけです。松川竜彦さんのバッチは、その切り出しの段階から自動化していこうとするものです。切り出された地図は、最終的には1枚の地図にまとめられます。ですから、必要な範囲・スケール毎にまとめられた地図が何枚かできることになります。
なお、ProAtlasでは1/5千、1/1万から、1/2万、1/7万等を持っていますが、1/5千や1/1万では取得できる範囲が限定されているので、実際に対象地区がどのようなスケールを持っているのか確認の上切りだし作業をされた方がよいでしょう。
4)表示
HP200LXでこれらの地図を見るには、DmapLXを使います。このソフトはGPSに対応しているもののようですが、私は、GPSを使用していないためにその操作性がどのようになるのか不明です。
中央にカーソルが現れますが、これが現在位置ということになるのでしょう。Shift+矢印キーで地図範囲を動かしていきますが、常にカーソルは中央部付近に存在し、地図がスクロールすることになります。そして地図が範囲を外れるとそれに連続する地図があれば、自動的にそちらの地図に移っていくことになります。対象エリアの拡大地図を持っていれば、Fキーでその地図を表示し、拡大地図上を移動することになります。これらの操作性は、DmapLXがGPS用のソフトだということによります。なかなか快適な操作性です。