人と連絡をとりたい時には、電話ばかりでなくファックスを利用する方法も効果的です。しかし、なかなかそれは面倒なことも多いのですが、ついでにこれもPhonebookと連携してしまおうと考えたものがこの方法です。単純な方法に固定されていますが、効果は大きいと考えています。
なお、私の使用しているphonebookはここに置いてありますのでご自由にどうぞ。私が現在、便利に使用している環境を紹介してみましょう。
ここでは、1.送信文の作成と保存
2.ファックスの送信
3.その他ファックス送信の一般的方法
について書いてみます。
なお、ここでは、
送信文の作成のために、内蔵のMemo.exm(本当はKeiさんのme.exmを使用したかったんですが、タイミングの問題でどうしても安定しないため、泣く泣くあきらめました)
改行のためにOGASAさん作のcr.com
ファックスソフトを稼働させる準備として、ひろ.さんのDosline
一連のファックス通信ソフトとして、中本伸一さん作のmkfax.exe、fview.exe、srfax.exeを使用しています。
大抵の人がPhonebookに送信したい相手も登録されていると思います。これを利用して送信文を作成してみましょう。私の場合には、まず、Phonebookでファックス送信したい相手を選択します。そして、おもむろに{Fn+F7}でシステムマクロを起動します。すると、送信相手先の宛先が記入されたファックス様式が作成されてMemo上で表示されるので、そのまま、送信したい文章を書いて保存するだけです。この段階で、送信相手のファックス番号はすでに登録されています。
システムマクロには以下のように記述してあります。
システムマクロ{F7}=
{F5}f{Enter}{More}{Memo}{F9}c:\ktx\telno.cfg{Enter}{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}
{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}{Del}-s{Paste}{F10}{F10}{Alt+Q}
{More}{Phone}{F5}s{Enter}{Alt+Q}{More}{Memo}{F9}a:\text\hd.txt{Enter}{F4}%
{Enter}{Del}{Paste}{Menu} fac:\ul\head.txt{Enter}{Enter}{PgDn}{Down}{Right}
{Right}なお、これがうまく稼働するためには、事前にちょっと環境設定をしておく必要があります。
1.まず、私の場合には、常にモデムにつながれたケーブルが準備されています。
(したがって、通常は外づけモデムからの発信になっています。)
2.a:\text\hd.txtという文書が、送信形式を準備した書類です。
これは原文をここにおいていますので欲しい方はどうぞ。但し、これは私の環境ですので、もし、あなたが自分でも同じような環境を作ろうとすれば、フォントサイズの調整や、書き出し位置に関してシステムマクロの末尾の多少の調整が必要になるでしょう。
なお、このhd.txtはMemo上のmargin指定として160以上くらいを指定しておいた方が「勝手改行」をしないで済むので心の安定を保つにはよさそうです。
3.c:\ul\head.txtというところに送信文が保存されます。
4.c:\ktx\telno.cfgというファイルが、ファックスNoを保存するファイルです。書き換えることになりますが、ファイルは事前に準備されている必要があります。
5.phonebookのSmartClipには[FaxNo]とでもして、ファックス番号を取得できるようにしておく必要があります。また、こうして作成された文章を記録として保存するために、次のようなマクロを作成しました。
システムマクロ{F8}=
{Ctrl+Home}{PgDn}{Up}{Shift+Down}{Shift+PgDn}{Shift+PgDn}{Shift+PgDn}
{Shift+PgDn}{Shift+PgDn}{Shift+PgDn}{Shift+Up}{Shift+Up}{Shift+Up}{Shift+Up}
{Shift+Up}{Copy}{F9}a:\text\fax.txt{Enter}{Paste}{Enter}{Ctrl+Home}{F4}。{Enter}
{Right}{Right}{Shift+PgUp}{ Del}{BackSp}{Ctrl+Home}■{Date} {End}{Del}{Del}{Del}
{End}{BackSp}{BackSp}{BackSp}{BackSp}{F10}{Alt+Q}
これを起動すれば、a:\text\fax.txtファイルに、
・日付、宛先
・送信文の本文
が保存されることになっています。以下がその状況です。
上記の操作で、送信文ができました。次はファックス送信です。せっかくEXMを使用したわけですから、このまま生dosなどに降りないでファックスを送信してしまいましょう。
私は、{Fn+S}にDoslineを割り付けていますので、これを立ちあげて、そのまま[faxsoaリターン]と入力します。
するとHP200LXは、以下の作業を殆ど自動的に動作してくれます。私は、送信文の内容を確認し、Escキーを押すだけです。1.まずA4サイズになるようファックス送信文を改行し(24ドットフォントとして)
2.ファックス送信データを作成し(mkfax)
3.それを表示し(fview)、それでOKなら、
4.{Esc}キーを押せば先ほど送信文を作成した相手にファックスを送信する
このための[faxsoa.bat](つまり、Aドライブのソフトを使用して外づけモデムから送信するためのバッチという意味のファイルですが)の内容が以下のものです。-------------------------------------------------------------
@echo off
a:\cr /118 c:\ul\head.txt c:\ul\fax.txt
a:\ktx\mkfax c:\ul\fax.txt -oc:\ktx\temp.fax
a:\ktx\fview c:\ktx\temp.fax
a:\ktx\srfax @c:\ktx\telno.cfg c:\ktx\temp.fax
del c:\ktx\temp.fax
del c:\ul\fax.txt
-------------------------------------------------------------以上が、HP200LXによるファックス送信の方法でした。但し、これは単に一つの定型文書の決まった送信方法に過ぎません。
しかし、HP200LXには、そのための環境が用意されています。それが次にご説明する方法です。
冒頭にも書きましたが、HP200LXの出だした当初から、既にファックス送信のためのソフトが準備されていました。それが、中本伸一さん作によるmkfax.exe(ファックスデータの作成)、fview.exe(ファックスデータの閲覧)、srfax.exe(データの送受信)です。
これ自体極めて完成されたソフトですが、このままでは、ここの紹介のようにバッチを組むなどして実行することが必要になると思われ、なかなか面倒なものです。しかし、やはり同じようなことを考える方がおられるのもので、OGASAさんは、これらのソフトをさらに使いやすくするために、操作をインタラクティブに行うためのソフトを作成してくれているのです。
こういうHP200LX全体の環境が、私には大変嬉しいことなんです。1)FAXL.EXM(OGASAさん作)
その名は、FAX LAUNCHER を意味したもので、HP200LXの基本ソフトであるPIMと同形式のEXM版として作成されています。
これは、メニュー形式によって、これら一連のファックスソフトの環境設定及び操作を行ってくれるものです。このおかげで誰でも間違いなく必要なテキストを送信できるようになったというわけです(クレジットカードへの対応まで行ってくれています)。
- テキストデータの読み込み・編集
- ファックスデータへの変換
- ファックス番号の取得(複数:同報通信用)
- ファックスデータの閲覧
- ファックス送信
ここでご覧いただくように、画面を見ながら下のファンクションキーで操作が出来るようになっており、大変わかりやすく、間違いのない操作が可能になっています。
●FAXL.EXMの入手元はFHPPCフォーラムLIB07
804 PFB02312 97/12/19 67000 316 B FAXL143 .LZH Fax Launcher Ver 1.43(常にバージョンアップされています。ご注意下さい。)
2)SRFAX.EXM(Brahmaさん作)
これは中本伸一さんの依頼でBrahmaさんが作成されたようですが(DOCより)、上述してきた中本さんの一連のファックスソフトをEXMとして操作できるよう開発されたものです。印象としてはFAXLの簡易版のようにも思えますが、機能的には殆ど差がありません。
私の感想では、FAXLがやや初心者向けといった趣があるのに対して、SRFAXの方は、より簡単に使いこなしたいといったベテラン向けと言えましょうか。
好みのよって使い分ければ良いのではないかと思います。●SRFAX.EXMの入手元はFHPPCフォーラムLIB08
646 JCG00070 96/12/24 17243 1241 B SRFXE000.LZH EXM版SRFAX(FAX送受信)